筋ジストロフィーは人間の病気で難病指定されているもので、発症してしまうと治療法がないといわれている病気です。
この病気は犬でも発症することがあり、発症してしまうと体が日に日に動かなくなり筋力がどんどん低下していってしまう病気です。犬が発症してしまうと短いスパンで病状が進行してしまうこともあります。
筋ジストロフィーとは?症状や治療法などを考える
筋ジストロフィーは遺伝により発症すると考えられているもので、筋肉を働かすために必要なたんぱく質の遺伝子に異変が生じることで発症してしまいます。
筋ジストロフィーにはいくつかの種類があり、生まれながらに筋肉が発達しないものや、ある一定の年齢を過ぎて発症するものもあります。
犬の筋ジストロフィーはオス犬で発症しやすく、メス犬が発症する場合は染色体の突然変異が関係しています。
ゴールデンレトリバーが最も発症しやすい病気ということもあり、別名ゴールデンレトリバー筋ジストロフィーと言われることもあります。
他にもおラブラドールレトリバーやサモエド、ウェルッシュコーギー、ロットワイラー、ミニチュアシュナウザーなどが発症しやすい病気です。
症状
筋ジストロフィーの症状は主に筋力低下によって現れるものがほとんどです。
成長後に発症する場合には少しずつ筋力の低下が起き始めるので、歩行に支障をきたすようになり、何かにぶつかったり、躓いたりすることから始まります。
次第に歩き回ったり動き回ったりといったことができなくなり、体を支える筋力もなくなってくるので起き上がることもできなくなります。
また、筋ジストロフィーによって起きる症状は何も運動機能に関係するものばかりでなく、日常の食生活にも及ぶようになります。
筋力低下により、咀嚼や嚥下が難しくなり、食事が行えなくなります。さらに眼球運動にも支障をきたすようになり、目を開くことも困難になり無表情になっていきます。
心臓を動かす筋肉も衰えてくるので、最終的には心不全などを引き起こし死に至ることもあります。
治療
筋ジストロフィーは人間の病気としても難病として今現在も研究が進められている病気です。
犬の筋ジストロフィーに関してもまだまだ研究段階で画期的な治療方法が見つかっていないのが現状です。
今現在行える治療法としては症状の進行を遅らせるような方法や日常生活をサポートするような方法しかありません。
人間の場合、徐々に症状が悪化していきますが、犬の場合、筋ジストロフィーを発症後おおよそ1年くらいで死に至る傾向にあります。
食事療法や生活改善を行いながら愛犬が無理なく過ごせるようにサポートしてあげるようにしましょう。