愛犬のしつけ、ちゃんと行ったり、覚えが悪いからと教えることを諦めていませんか??
どう覚えさせたらいいかわからないという人も多いのがこの犬のしつけ。
ここでは簡単に自宅で教えられるしつけをご紹介します。
そもそもしつけって何?
そもそもしつけってなんでしょうか?しつけを辞書で引くと、「社会・集団の規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること。」と記載ありますが、犬にとってのしつけは「行動を抑制するしつけ」「礼儀作法のしつけ」「芸を行うしつけ」の3種類に分けられます。
今回ここでご紹介するのは、行動を抑制するしつけで、基本的なしつけになります。
今日から実践できる愛犬のしつけ方
犬は本能を持ち合わせた動物で、時として自分でコントロールできなくなってしまうときがあります。そうなってしまうと周りを危険な目に合わせてしまうだけでなく、犬自身も危険な目に遭ってしまうことがあります。この行動を抑制するしつけを行うことによって飼い主の合図で自分の行動を抑制することが出来るようになります。基本中の基本のしつけくらいは覚えさせておくと犬だけでなく、飼い主にとってもメリットがあります。
しつけをさせておくメリット
・事故に合いにくくなる
・周りに危害を加えない
・飼い主の嫌がることをしない
・愛犬との信頼関係に繋がる
しつけの目的
礼儀作法のしつけは犬が人間社会で生きていくためのルールです。
このしつけが出来ていないばっかりに、どこででもトイレをしてしまったり、お散歩でリードを強くひいてしまったり、食卓に上ったりすることもあります。基本的なマナーになるので生活を行う上でのルールは教えてあげましょう。
芸を行うしつけは人間とコミュニケーションをとるために犬が行う遊びになります。
犬にとっては覚えなくてもいいようなことですが、芸を行うことによって人とのコミュニケーションや絆が深められることがあります。犬が絶対覚えなくてはいけないわけではないので、余裕がある子や物覚えがいい子には教えてあげましょう。
基本的な3つのしつけ
1.おいで
最初に覚えさせておきたいのは「おいで」というしつけです。最近は動物愛護の問題が注視されることもあり放し飼いで飼われている犬はほとんどいませんが、ドッグランやフリーエリアなどで遊んでいて飼い主の呼びかけに対して戻ってこない犬は沢山います。リードを付けて散歩をしていても絶対にリードが外れないという保証はないのではないでしょうか。そうなると何かでビックリしてしまったときにパニックを起こし脱走でもしてしまったら大変です。迷子になってしまうばかりでなく、飼い主と再会できなければ保健所に収容されてしまうこともあります。この「おいで」が行えることは愛犬の身を守ることにもなります。
しつけ方
しつけの行い方は、ロープや長めのリードを付けて愛犬から離れます。おやつやおもちゃなどを見せて「おいで」と声をかけ軽くリードを引いて呼び寄せます。その時に近づいてきたら思いっきり褒めてあげてください。最初は名前などを呼びながら愛犬の気を引きながら行いますが、慣れてくると「おいで」で来るようになります。パートナーと二人で交互に呼び合いを行っても大丈夫です。その時注意しなくてはいけないのが周りに愛犬の気が反れるようなものがないということです。集中してしつけを行いましょう。
2.おすわり
芸のように思われがちな「おすわり」ですが、意外と重要なしつけです。オオカミの血筋を引く犬は本来、野生では外的に狙われ獲物を食らう生き物です。犬にとって「おすわり」や「ふせ」などはいきなり走り出すには不向きな体勢で、場合によっては行動に遅れをきたすポーズです。このしつけを覚えさせることで、自分の行動を抑止させる力が身に付きます。道路への飛び出し防止などにもなるのでしっかり覚えさせましょう。
しつけ方
覚えさせ方としては愛犬と向かい合い、愛犬が飼い主を見上げる形で「おすわり」と指示を出します。その時お尻を軽く触り座らせるようにします。鼻より少し後ろの位置でおやつなどを見せてあげると効果的です。おすわりした後は沢山褒めてあげます。繰り返し反復をさせて自然とできるようにしましょう。
3.まて
「まて」を覚えさせることは愛犬自身が危険から身を守るということになります。道路への飛び出しはもちろん、犬同士の喧嘩などでも効果を発揮します。「おすわり」を覚えた段階で教えていくとスムーズに覚えさせられます。
しつけ方
まずおすわりをさせ、顔の前に手を広げます。いきなり顔の前に手が出てくるとビックリする犬もいるので、手の出し方には気を配りましょう。そして「まて」と声をかけ、愛犬の目をじっと見てください。その状態で後ろに2,3歩下がり、愛犬が動かないことを確認したうえで「よし」と褒めておやつをあげてください。少しずつ、まての時間を長くしていきます。あまりにも長すぎると逆効果なので5秒~10秒くらいで行うようにしてください。
「待て」「お代わり」は余裕があれば教えてあげよう
基本中の基本のしつけはこの3つくらいで、犬の芸で一番知られている「お手」や「お代わり」は余裕があれば覚えさせたいしつけになります。
どもしつけもそうですが、しつけのトレーニングは必ず集中的に行うことが大切です。ある一定の時間を決め、短期集中して行っていきます。
「お手」や「お代わり」は「お座り」ができるようになれば、「お手」と言いながら片手を持ち上げて手に置くことを教えていけば、すぐに教えられます。
しつけを教えるときに気をつけなくてはいけないのが、必ずしつけを終えるときは成功体験で終わらせるようにするということです
失敗で終わらせたり、ダラダラ行ったりすると何をしているのか犬に伝わりにくくなり、犬がしつけを覚えなくなってしまいます。
基本中の基本のしつけ以外の「芸」になってくると犬種によって向き不向きもあるので、愛犬のペースで教えてあげることが大切です。