犬にも人間同様血液型があることをご存知でしょうか。
人間にはA、B、O、AB型の4種類がありますが、国際基準で認められている犬の血液型は8種類あります。犬の血液型は現在もまだ研究が行われている段階で、現在のところ分かっているだけで13種類以上の血液型があります。
最近発見された新しい血液型といえば2007年にダルメシアンから発見されたDalという型の抗原体です。もちろん、発見されてもまだ国際基準などには認められていません。
まだまだ、世界中で研究が行われていて、犬についての血液の調査は進められている段階なんです。
犬の血液型はDEA式といわれる犬の赤血球抗原型で分類します。
分け方は、DEA1.1、DEA1.2、DEA3、DEA4などと言った分け方を行います。犬は1匹で複数の血液型を持っているので、国際基準で認められていない抗原があっても、他の抗原がとりあえずあれば輸血などには問題がないんです。
犬の輸血ですごく不思議なのが、初めて輸血をする犬は始めの1回目は血液検査なしに受けられると言われていることです。これは人間の常識からすれば、すごく不思議なことで、むしろ危険な行為のように感じてしまいます。
人間であれば違う血液を輸血すると、拒否反応を起こしてしまい血液が固まってしまうからです。
実際に、以前に飼っていたウエスティーが重病で一度だけ輸血を行ったことがあります。
その時に獣医師に血液を提供してくれる犬がいるからその子にお願いしよう。と血液の型を合わせることなく供血犬を選んでいたことがあります。
これは初最初の輸血であれば他の血液型に対する抗体を持っていないので、拒否反応を示すことがなく、重篤な症状になることがほとんどないからです。
ただ、極まれな確率でもちろん重篤な症状を引き起こす犬がいるのも間違いではありません。確率はほとんどないですが、血液検査を行うことが難しかった昔に比べて、最近では血液型判定を行ってくれる病院も増えたのでいざという時のために調べておいたほうがいいかもしれません。
それでも犬の場合、貧血気味な猫と違って輸血をする機会はそれほど多くありません。病気や手術などをしても輸血をすることはよほどのことなので、念には念をという方や懸念材料のある犬には調べてあげることをおすすめします。
まとめ
犬の血液型は人間と比べて複雑でまだまだ解き明かされていないことがいっぱいの分野です。現在も科学者たちはこの犬の血液を調べることで、何か新発見が出来るのではないかと日々研究を重ねています。
初回の輸血なら型が違ってもいいと言われてはいますが、現在では安心で安全な輸血を行おうと血液型を調べる犬の飼い主たちも増えています。
犬の血液型について詳しく知っている人はあまりいないですが、この機会に犬の血液型について考えてみてください。