今やペットの数のほうが子供の数よりも多いといわれる時代に突入しましたが、それと同時に様々なペットビジネスが展開されているのをご存知でしょうか。
これだけ身近に犬や猫を飼っている人がいれば、必然的に動物に携わる仕事に就きたい!と考える人も多くなりますよね。昔から子供がよく考えるペットとかかわる仕事といえば、獣医や動物園飼育員、ペットショップなどがありますが、動物と人とがもっと身近になった現代では、トリマーや盲導犬訓練士のような様々な職業も知られる仕事になりました。
そんなペットブームの昨今、そういった動物と関われる資格や学校、講座などがいくつあるのかと調べてみても、年々新しいものが増えているのでなかなかカウントできなくなっています。
ペットの通信講座と資格の種類
そもそも「資格」とは、免許や専門知識を取得したことにより業務を行えるようになるもののことをいいます。似たようなものに「認定」というのがありますが、これは試験に合格したり講習を受けたりすることによって一定の実力があると認めることを証明できるもののことです。
そして資格には大きく分けて3つの種類があります。
国家資格・免許
法律に基づいて国や国から委託を受けた機関が実施する試験などにより、個人の知識や技術が一定以上に達していることを行政が確認し、その結果として行政の権限に基づいて一定の業務や行為を行うことが許されたもの。資格取得は難易度が高いものが多く、有資格者は職業的な地位を確保され、社会的な信用も得られる。
例)医師、建築士、薬剤師、弁護士、栄養士、介護福祉士、ピアノ調律技能士、気象予報士など
公的資格・免許
法律上の規制がないもので、省庁から認定を受けている機関や省庁から後援を受けている公益法人や地方自治体が行っている試験などにより与えられる資格。社会的信用度、認知度が高いものもあり一定の能力が証明できると幅広く活用されることもある。
例)食品衛生責任者、簿記検定、通訳検定、ビル経営管理士、色彩検定、証券外務員など
民間資格・免許
民間団体や個人などが自由に設定できる、法律による規制のない独自の審査基準によって任意で与えている資格。
国際的な基準によって認定されている社会的認知度の高い資格もあれば、一企業内で運用されているような内部資格など様々なものがあり、資格の種類や内容によってその扱いが大きく異なるもの。
例)TOEIC、臨床心理士、ファイナンシャルプランナー、英検、防犯診断士、フードアナリストなど
ペットに関係する資格では国家資格として制定されている資格は獣医師くらいで、ほとんどの資格が民間資格になります。民間資格は同じような資格であっても資格を運営している企業や団体によって、名称が異なっていたり内容が異なっていたりします。
社会的に認知度の高い資格では名称やその資格の有効度も統一されていますが、認知度の低い資格に限っては同じような資格が数え切れないほど存在しています。
通信講座で取得できる資格と通学で取得できる資格の違い
同じ資格であっても資格を取得するために通学を必要とするところもあれば、通信講座での受講で大丈夫なところもありますよね。基本的に国家資格、公的資格、民間資格どれでもそうなのですが、試験判定によってのみ資格の付帯を行っているものがほとんどになります。
つまり試験さえ通ってしまえば実際にどれくらい勉強したかは関係ないということです。もちろん、資格の中には受験を受けるために認定校での何十時間以上の受講を必要とするものや実務経験何十時間以上などと設定されているものもあります。
また学校や団体単位で行っているような民間試験では、通信講座での添削問題のやり取りを必ず終えることを必須としている資格もあります。
基本的には通信講座であっても通学であっても資格取得者の知識を掘り下げるために必要なことが学べるシステムが用意されており、自分に合ったペースで勉強を行っていくことが資格試験に合格するためのポイントになります。
ペットにかかわる通信講座資格の紹介
トリマー
動物の美容師のことです。トリマーを認定している団体や学校などによって試験内容は多少異なりますが、基本的にはトリミングと言われるカット技術を確認する試験です。トリマーの仕事の中にはグルーミングと言われるシャンプーや爪切りなどの身だしなみのお手入れなども含まれます。
小動物看護士、動物看護士、ペット看護師
この資格を認定している団体や機関によって名称が異なる資格です。動物病院やペット飼育、販売の現場などで活躍できるように犬猫を含めた小動物の飼育方法や疾病について問われる試験です。この資格を取得しておくと動物関係の仕事に就くのに役に立ちます。
ペット販売士、家庭動物販売士
動物の生態やフード、道具や器具などを正しい飼育方法に基づきアドバイスするための資格です。販売に携わるための資格にもなるため、経営や経理の知識、輸入動物などについても熟知が必要な資格です。
小動物介護士、動物介護士
犬や猫を含めた小動物を対象とした動物介護のための資格です。動物看護士の資格と近いものがありますが、どちらかというと動物の障害について、健康管理についての知識を求められる資格です。
ドッグシッター、ペットシッター
飼い主に代わってペットのケアをするための資格です。犬のトレーニング方法や健康管理方法などを始め、動物が現代社会でストレスなく過ごすための知識を身に着けていきます。
家庭犬トレーナー、ドッグトレーナー
犬種についてやトイレ、日常生活のしつけ方法、散歩の行い方などの基本的なしつけの方法などについての知識を深める資格です。犬とのコミュニケーションの取り方などについても学ぶことができ、トレーナーとして活躍できるための知識を身に着けていきます。
ペットロスケアアドバイザー、ペットロスハートケアカウンセラー
愛犬、愛猫を亡くした飼い主の心を癒し、カウンセリングを行い、健康な心を取り戻す手助けをする資格です。
愛玩動物救命士
ペットの健康、体の仕組み、病気、ケガや安全に関する基本的な知識を身に着けるための資格です。対象となっているのは犬猫で、治療や診療を行うための資格ではなく、救命を主にしたものです。
ペット災害危機管理士
災害大国日本において緊急時に取るべき行動や知識、ペットと飼い主を避難誘導、救援などをすることを目的とした資格です。近年の災害時のペットとの非難などを現状を踏まえて資格を取得する人が増えています。
愛玩動物飼養管理士
動物の愛護及びに管理に関する法律の趣旨に基づいてペットの愛護と適正使用管理の普及啓発活動を行うために設置された資格です。動物に関する知識だけでなく動物愛護管理に関する法律についての知識も必要とされます。
ペットアロマセラピスト、アニマルアロマセラピスト、ドッグアロマセラピスト
アロマオイルを使用したペットのケアを目的とした資格です。ペットのストレスを取り除き癒しの効果をもたらすことを目的としているだけでなく、アロマを使用したペットへのマッサージを行うことでの飼い主とペットのコミュニケーションを図ることも目的とされています。
通信講座で取れる資格はまだまだいっぱい
ペットにかかわる通信講座資格はまだまだたくさんあります。民間資格が多いとはいえ動物を取り扱うビジネスを展開するときには必須となるような資格もあれば、資格を取っておくことで有利に働くものまでさまざまです。
もちろん、飼っている愛犬との関係を深めるためにとるような資格もあれば、趣味の延長のように取れる資格もあります。どんな資格であれ、自宅で簡単に学ぶことができるのがこの通信講座のメリットであり、知識を広めることは愛犬との距離を縮めてくれるチャンスになります。
もっともっと愛犬について知るためにも通信講座を利用してみるのもおすすめですよ。