『Dog1station』ついにリニューアル!

一目でわかる!犬の犬種とグループ分け【特徴や性格も納得】

昔、犬にはそれぞれの目的があり、仕事に合わせて犬の品種改良が行われてきました。

人間がオオカミを飼い馴らすようになったところからイエイヌが生まれ、人と犬との歴史が始まったと言われています。

今飼われている犬の多くは、仕事を持っている犬よりも愛玩動物として人と友達や家族のようにして暮らしています。それでもその犬種が作られたルーツを知っていると、愛犬の癖や性格がより詳しくわかるようになります。

これから犬を飼おうかと考えている人にとっては、犬種のグループを把握しておくことで、より自分のライフスタイルに合った犬と出会えるようになります。



犬種の歴史

現在、世界中にいる犬は700から800犬種あると確認されています。しかし、そのなかの339の犬種だけが国際畜犬連盟で犬種として認められていてその他の犬は雑種として扱われています。

日本に関していえば、ジャパンケネルクラブが認めた189の犬種しか犬の種類としては認められていないんです。昔は犬にはそれぞれ目的があり、仕事に合わせて犬の品種改良が行われてきました。それぞれが作られた目的が今の犬の体にもしっかりと残っていて、それがその犬の特徴となっています。

犬種はすでに絶滅した品種なども含めると数千種いたとされています。絶滅した犬種は自然の摂理として生き残れなかったから絶滅したのではなく、飼い犬として飼う後継者がいなかったから絶滅してしまってしまったようです。

日本国内でも紀州犬や北海道県などその地域特有の犬種は年々数を減らしていて、保存委員会などが犬種保護に努めています。

すでに絶滅した犬種には阿波犬、岩手犬、津軽犬などの地域犬が多く、世界各国でもやはりその地域の犬種が数を減らしています。

犬の犬種とグループと、それぞれに与えられていた仕事

歴史と共に犬種は進化し、目的に合った犬種が品種改良されて作られてきました。今残っている犬種の多くは仕事犬として働いていた犬の子孫がほとんどで、今もなおその容姿や性格、特徴などに昔の面影が残っています。

犬種はグループ1からグループ7までの7つのグループに分けられます。

グループ1 スポーティンググループ

猟師が仕留めた獲物を回収したり、猟師が猟を行いやすいよう獲物を追いつめたり、猟師に獲物がどこにいるのかを教えたりする役目があります。運動量が多く、走り回ることがほとんどだったのでスポーティングドッググループとして分けられました。

鳥猟犬:猟師が撃ち落した鳥を回収したり、どこに獲物がいるのかを発見したりする犬。

水猟犬:ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーなどは泳いで水鳥を回収する犬として有名です。

アイリッシュセッター、アメリカンコッカースパニエル、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、ワイマラナー、イングリッシュポインターなど

グループ2 ハウンドグループ

鹿やウサギ、きつね、タヌキなどの猟で猟師をサポートしてきた獣猟犬のことです。ハウンドとはドイツ語、フランス語で犬という意味で、その昔は嗅覚や視覚をつかって猟をする犬のことをハウンドと呼んでいました。

視覚ハウンド:視力がよく、目で獲物を追跡する犬種。素早く動き回れるように小さな耳と長い足を持っているのが特徴です。

アフガンハウンド、サルーキ、アメリカンフォックスハウンド、ボルゾイ、イタリアングレイハウンド、イビザンハウンドなど

嗅覚ハウンド:臭いが敏感で、嗅覚を使って獲物を追跡する犬種です。足が短く耳が長い犬種が多いです。

ダックスフンド、パセットハウンド、ビーグル、フォックスハウンドなど

グループ3 ワーキンググループ

狩猟以外の仕事を行う犬達です。人間の生活に密着し、番犬やそり用犬、護衛犬、救助犬などの働きをしてくれます。力強く、勇敢な性格で、知性の高い犬が特徴です。

秋田犬、セントバーナード、ドーベルマン、バーニーズマウンテン、グレートデーン、マスティフ、ボクサー、ロットワイラー、シベリアンハスキー、ジャイアントシュナウザーなど

グループ4 テリアグループ

ネズミやイタチ、モグラなどの害獣を駆除するために作られたグループです。土の中などにいる小型の獣を相手にしているので体の小さい犬が多く、穴を掘るのが得意です。

ケアーンテリア、ウエストハイランドホワイトテリア、スカイテリア、スコティッシュテリア、ブルテリア、エアデールテリア、ミニチュアシュナウザー、ワイヤーフォックステリアなど

グループ5 トイグループ

コンパニオンドッグ、愛玩犬ともいわれ、家庭犬や伴侶犬として人間にかわいがられてきた小さい体の犬種です。

チワワ、シーズー、ペキニーズ、パピヨン、パグ、ヨークシャーテリア、ミニチュアピンシャー、ポメラニアン、トイプードルなど

グループ6 ノンスポーティンググループ

他のどのグループに分けられない犬種としてノンスポーティングドッグとされています。もともとはスポーティングドッグに分類できなかった犬としてノンスポーティングドッグがつけられましたが、トイグループのように小さなコンパニオンドッグではなく、大きなコンパニオンドッグとして分類されることもあります。

ダルメシアン、チャウチャウ、ビジョンフリーゼ、プードル、ブルドッグ、柴犬、ボストンテリアなどなど

グループ7 ハーディンググループ

牧羊犬のことをいいます。羊や牛、ヤギなどを追いかけて集めたり、誘導したりするのが目的で、聴力、視力、嗅覚ともにバランスよくすぐれていて運動能力が高いのが特徴です。

ウェルシュコーギー、ジャーマンシェパード、オールドイングリッシュシープドッグ、コリー、シェットランドシープドッグ、ボーダーコリーなど

 まとめ

犬たちはこうやって目的に合わせて品種改良され、それぞれの特性を生かして働いてきました。今では仕事を持った犬は減ってきていますが、それらの特徴を大きく残して活躍する犬も沢山います。

こうやってグループで分けると犬の特徴や性格もなんとなくわかるようになってくると思います。



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