ペットロス症候群をご存知でしょうか?
ペットを溺愛し、すごく大事に育て、我が子のように、もしくはそれ以上に可愛がっている人が、ペットを寿命などで失ってしまうことで、燃え尽き症候群のように何もやる気が出なくなり、悲しみに暮れ前を向いて生きていけなくなる事をペットロス症候群と言います。
年々、ペットを飼う人が増え、ペット産業は空前の巨大市場と化しています。それとともにペットロス症候群に陥る人も増えているのが現状です。
悲しい気持ちは分かりますが、一緒に過ごした楽しかった時間を帳消しにしてしまい、悲しみしか与えてくれなかったのではないかというほど、落ち込んでしまう人が後を絶ちません。
そういうペットロス症候群に陥らないために
今回は、ペットロス症候群にならないための3つのポイントをご紹介いたします。
その① 多等飼いで愛情を分散
最近は高齢の犬を飼っている飼い主に対して病院などが多等飼育を促すところもあるほど、ペットロス対策として複数飼育が推奨されています。多頭飼いといっても面倒を見れる範囲の複数飼育で、2〜3匹がベストだとされています。1匹への集中溺愛を防ぐ事が目的で、複数で愛情を分散しようと言う考え方です。多頭飼育は犬たちにとってのメリットもあって、高齢になった犬が新しい犬から刺激を受け認知症の予防になったり、散歩に行こうとする意欲がわいたりと健康へ影響を与える事が分かっています。複数飼育がもたらすメリットは私たち人間だけでなく、犬たちにも大いにあるので生活に余裕があれば多頭飼育を行う事をお勧めします。
その② 人間よりも寿命が短い事を認識
我が子のようにペットを可愛がる人が増え、ペットに費やす費用が子ども教育にかける費用を上回るようになってきました。犬を擬人化させてしまう人も増え、犬用の洋服や、家具、寝具なども人間に負けず劣らずのクオリティを追求するようになり、犬の食事もどんどん質も値段も高くなっています。溺愛する事は悪い事ではないのですが、犬の擬人化を無意識に行ってしまっている事で、寿命さえも人間のように感じている人がいます。犬は人間の約6分の1の長さしかいきる事が出来ません。そんなペットを飼うという事は命を看取るという事です。飼うときにその事まで頭に入れておくだけでペットロスになりにくくなります。
その③ 高齢になってきたら備える
若い頃と違う、高齢のサインが年齢とともに愛犬にも現れてきます。よく寝るようになったり、ジャンプ力が落ちたり、食欲不信や、外でのお散歩などなど様々なちょっとした変化が出てきます。それはただ単に愛犬が老いていくのを見ていろというサインではなく、老いてきている愛犬を受け入れていく事が重要になってきます。変化を受け入れつつ、その段階段階で準備をしながら愛犬に接していく事でペットロスの予防になります。
まとめ
愛犬は決して悲しみを与えるためだけにあなたの元に来たわけではありません。
一緒に過ごした時間は確かに心を満たしてくれて、一緒にいる事が出来たからこそ知り得た感情もあったはずです。
本当に愛情を注いだ大好きな愛犬であったのならば、思い出まで愛してあげる事が大事です。今回ご紹介したようなポイントを押さえて、ペットロス症候群に陥らないように心がけましょう。