幼少期
初めて犬を飼ったのは私が小学4年生の頃でした。
ただ、犬との出会いは実は、それよりもっと前で、まだ街に野良犬がいたもっともっと、私が小さい頃。
私の実家は私が生まれる前から動物を飼っていました。「命の尊さ」が父親の教育方針だったこともあって、家にはウサギや亀、鯉、文鳥や紅雀なんかもいました。
ただ犬には縁がなくて、幼稚園のお友達の家やご近所の人が飼っていた犬を羨ましく思っていました。
小学生低学年の頃には、近所に犬の赤ちゃんが捨てられているのを友達と見つけて、みんなに内緒で面倒を見ていたこともあります。
ずっと犬を飼いたかったんですが、母親が動物を飼うことに反対だったのでなかなか飼うことは出来ませんでした。
それが小学校4年生の頃、どうしても犬を欲しがっていた私と妹に父が根負けをして、母親を説得してくれて、犬を飼うことができるようになったんです。
その時の条件とは
①犬種はラブラドールレトリバー
②しつけをきちんとすること
でした。
ブリーダーさんとの出会い
父親は本屋で「愛犬の本」を飼ってきては読み漁っていたようで、その本に出ていた大分の盲導犬協会とつながりのあるブリーダーさんのところで犬を飼うことを決めていました。
私たち家族はフェリーに乗り愛媛から大分県まで家族旅行を兼ねて、そのブリーダーさんのところで少し前に生まれた子犬に会いに行きました。
広い敷地に大きなラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーたちが走り回っていて、私たちを出迎えてくれました。
ちょうど子犬たちはワクチンも終わり、ヨタヨタと外に出られるくらいになったところでした。子犬は八子で、そのうちの半分がメス、半分がオスでした。
メスは基本的に盲導犬として育てられ、協会に引き渡すそうで、協会に行かないその他の子たちが新しい家族を見つけていく子たちです。
私は一匹の子犬が気に入り絶対にこの子が飼いたいと思いました。
その子は他の兄弟よりも毛が白いメス犬でした。ブリーダーさんは少し悩んだ後、私の溺愛ぶりにその子犬を譲ってくれることを約束してくれました。
それからしばらく経って完全に親離れ出来るようになった頃、我が家に犬がやってきました。私たちの新しい家族は「ミルキー」です。
ミルキーはちょっと茶目っ気のある本当に賢い犬で、初めて犬を飼う私たちには最高の犬でした。
一切吠えることも、噛むこともなく、子供だろうが大人だろうが全ての人に優しく、約束のしつけもドンドン覚えていき、「こんなに犬は賢いんだ」と思う毎日でした。
生活の変化
犬の居る生活は私たち家族にも大きな影響を与えました。散歩に行くようになった父親の風邪をひきやすかった体質が改善されたこと。
出かけるときは犬連れで行けるアクティブな場所が増えたこと。家族共通の話題が出来たこと。
ミルキーは人の気持ちを読み取るのが上手で、家族みんなの心も癒してくれました。
これが私と犬の出会い。犬に出逢えてたくさんのことを教えてもらいました。
そして今も愛犬たちから日々力を貰っています。
そして現在
現在、私はフィリピンのセブ島で愛犬のチワワ2匹と生活を共にしています。