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犬が食べてはいけないものリスト【残飯は要注意】

冷蔵庫を開けたり、お菓子の袋を開けたりすると、その音につられて顔をヒョッと出してくるうちの愛犬。

「欲しいんですけど~」と言わんばかりの表情でじっと見つめられて、「待ってますからくださいね!」とばかりにいい子にされちゃうと、ついつい甘やかしてしまいそうになる…犬を飼っている方ならそういう経験あるんじゃないでしょうか。

でも、そこはちょっと待った!!!そもそも私たち人間が食べているものが、犬も食べられるものとは限らないんです!

大丈夫だと思っていると、大変なことになるケースもあるんです。

食べると下痢の症状がでます

犬の消化酵素の違い

犬の祖先のオオカミたちは、野生で狩りをし、その肉を食べていました。それが人間に飼われるようになって食生活は大きく変わりましたが、それでも犬の体の構造は大昔のオオカミの時代とほとんど変わっておらず、本来の肉食にだけ対応した体の造りをしています。

食べ物の中には人間にしか消化できないものもあり、そういうものを犬が食べてしまうと、うまく消化されず、場合によっては腹痛を起こしたり下痢を起こしたりすることもあります。

犬は肉食?雑食?

犬は食物繊維を消化できないと聞いて、「肉食?」と不思議に思った人もいると思います。最近ではペットショップでも食物繊維や穀物入りのドッグフードや野菜を使ったおやつが置いてありますから、不思議に思って当然ですよね。

犬は分類としては肉食性に近い雑食性と言われていて、同じ雑食の人間よりも肉食に近い生き物です。

なので犬の腸は食物繊維を消化するような構造をしておらず、野菜などを食べても消化がほとんどできないということなんです。

もちろん、それは悪いことばかりでなく、基本的には肉食で食物繊維を必要とすることがないということで、犬は自分の腸の調子に合わせて草などを食べることもあって、そうやって腸の掃除を行っているんです。

犬が食べてはいけないものリスト

犬の体の構造と、肉食性に近い雑食だということが分かったところで、飼い主が気をつけなくてはいけない絶対にあげちゃいけない食べ物をご紹介しましょう。

ネギ類

最も危険度の高いのが、玉ねぎやネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウなどのネギ類です。

ネギ類が持っている成分が赤血球を破壊するため、貧血となり中毒を起こします。食べた量によっては死に至ることもあるほど犬たちにとっては危険な食べ物です。他にも胃腸障害や血尿、衰弱、心拍の増加などの危険があるので、本当に注意が必要です。これらの食材はスープなどで使用している場合もあるので、人間の食べ物を安易にあげるのは危険です。

カカオ類

チョコレートやココアなどのカカオ類も危険度の高い食べ物です。カカオの成分が犬の中枢神経を刺激する毒素で、カカオ含有量の高いビターチョコレートなどは特に危険です。不整脈、心拍の増加、口の渇き、過剰な活動、痙攣、発作、嘔吐などの症状を引き起こすこともあります。大型犬より小型犬の方が体が小さい分、毒性が強く表れることがあり、板チョコ1枚でも十分な致死量になります。

人間用医薬品、栄養補助食品、サプリメント

人間の医薬品などを獣医師の許可なく犬に与えるのは危険です。アメリカではペットの事故として人間用医薬品によるものが常に1位に上がっているほどで、犬の誤飲だけでなく、知識のない飼い主が人間用の薬を与えてしまうことも原因となっています。薬の種類により症状はさまざまですが、最悪の場合死に至るケースもあるので、人間用の医薬品などは絶対に与えないようにしてください。間違って犬が誤飲してしまった場合は、目に見えない症状もあるため、早急に獣医師に診せることが大切です。

アボカド

最近人気のアボカドも犬にとっては危険な食べ物で、肝臓障害を引き起こす原因になります。果実だけでなく、葉、種子、樹皮すべてが危険です。嘔吐や下痢、胃腸の炎症、最悪の場合は死に至るケースもあります。アボカドの中でもグアテマラ系のアボカドが最も危険とされていて、品種により若干含まれている成分が違うのですが、それでもアボカドをそのまま食べさせてしまうのは危険です。

ブドウ類

ブドウやレーズンも犬にとっては命取りの食べ物で嘔吐下痢の症状を起こし中毒症状が出ます。しかしレーズンやブドウに関しては、専門機関の調べでも有害性は認められても原因となる成分の特定が出来ていません。症状の差には個体差もあり、一概に同じ症状が出るとは言えませんが、危険な食べ物として考えておいた方がいい食べ物です。

キシリトール

口臭の気になる犬に食べさせてしまいそうなキシリトールですが、少量でも摂取してしまうとインスリンが過剰に分泌され低血糖や肝臓障害を引き起こしてしまいます。嘔吐、歩行困難、内出血、肺不全を起こす場合もあり、少量でも死に至ることもあるので非常に危険です。

マカダミアナッツ

ブドウ類同様、有害性は確認されているにもかかわらず、どの成分が危険なのかが判明されていない食べ物です。それでも、無気力、嘔吐、異常な高熱、筋硬直、震え、心拍の増加などの症状が現れて危険な食べ物なので注意が必要です。

貝類・甲殻類

日本人が大好きなエビやイカ、貝類、生魚などの魚介類も犬には良くなく、ビタミンB1欠乏症を起こしてしまいます。皮膚炎、皮下出血、胃腸障害、嘔吐などの症状もあるため危険です。

鶏の骨・魚の骨

骨の危険性は認識している人も多いと思いますが、特に鶏の骨は鋭く縦に割れるので、のどや消化器官を傷つける恐れがあります。魚の骨も種類によっては非常に固いものがあるので注意が必要です。胃腸障害や嘔吐、のどの炎症などを招いてしまいます。

まとめ

今回ご紹介した食べ物は最も危険な食べ物の一部にすぎません。人間には美味しいものでも犬には危険で死に至ることもある食べ物、驚いた方もいるのではないでしょうか。

まだまだ食べ物の中には、食べるとアレルギー症状を起こす食べ物や、食べ過ぎてしまうと下痢や食欲不振になる食べ物などなど、様々な体に異変をもたらせる食べ物がいっぱいです。

ドッグフードはドッグフード単体で充分に必要な栄養素がまかなえるように作られた食べ物です。本来ならそれで十分なのですが、お腹が空いているからと思って人間の食べ物を上げてしまって、危険な状態にさらしては大変です。

こういった危険な食べ物をしっかり把握して愛犬の健康を守ってあげるのが飼い主の務めです。



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