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わかりやすく解説!犬のアレルギー症状について

最近、人間でも増えたアレルギー患者ですが、アレルギーにかかる犬も年々増えてきています。人間だけの数字ですが、世界的にアレルギー患者がどれくらい増加したのかというと、15年前と比べて20%も増えたと言われており、世界中でアレルギー患者が増加の傾向にあります。

関東の20代の若者を対象にした調査結果では、70%以上の人がアレルギー因子を持ち合わせていることが分かり、なんと、4人に3人がアレルギー体質だという結果まで出ているほどです。

犬での具体的な数字は今のところ出ていないですが、犬のアレルギー患者も確実に増えていて、アレルギー症状で病院に通う子も年々多くなっています。

症状が悪化する前に改善できる点を改善しましょう。

どうしてこんなにもアレルギーが増えたのか

残念ながらアレルギーがなぜ増えたのかというその原因は、医学的に解明されていないのが現在のところです。それでも増えた原因だと考えられるものはいくつかあって、考えられる要因は人間も犬も同じだとされています。

アレルギー増加の原因 その1:無菌状態になったから

衛生状態が整いすぎてしまうと菌の危険にさらされることがなくなって免疫力が低下します。菌やアレルゲンとの接触が有効なのは生後間もない頃で、親から免疫力を貰って生まれてくる犬たちは、成長とともに徐々に免疫力が低下してきます。この時期に菌やアレルゲンに触れ免疫を作っていくんですが、ちょうどこの時期は生後の予防接種の時期になります。もちろん予防接種を受けることで大きな病気や感染症にならなくなるんですが、その影響と極端にきれいな衛生環境のため他の菌やアレルゲンに触れることが減ってしまいアレルギー体質になりやすくなってしまうと考えられています。

アレルギー増加の原因 その2:都会的不衛生によるもの

関東の若者の4人に3人がアレルギーを持っているということにも出ていましたが、これは都会ならではの原因だと考えられています。そして、その影響は犬にも出ているのだというものです。都心は一見衛生的に見えますが、地方には存在しないような種類の汚染が充満しています。有名なものでは大量の排気ガスや工場廃棄物などが毎日すごい量でていることですが、それらの汚染物質がアレルギーの原因になっていると考えられています。

アレルギー増加の原因 その3:食品添加物によるもの

犬の食品添加物?と不思議に思った方もいると思いますが、犬のドッグフードは以前書いたドッグフードの選び方内でも記載してあるように、本当にいい品質のものだけが使用されて作られているとは限りません。どちらかというと加工する際には食品添加物を大量に使用して作られているものがほとんどです。人間でもその食品添加物がもたらす影響が生まれてくる赤ちゃんをアレルギー体質にしてしまうと言われていますが、それは犬も同じで体内に蓄積された添加物が生まれてくる犬のアレルギー体質として影響を与えていると考えられています。

どれも、アレルギーが増えた原因として考えられている主な要因で、最初にもお話しした通り、アレルギーが増えた原因は医学的に解明されていないのが現状です。でも、こうやって調べてみるとどれも現代ならではの要因で、少し納得してしまいます。

犬のアレルギーの症状にも段階はあって、明らかな皮膚炎以外の症状でもアレルギーによるものがあります。

愛犬のアレルギー症状が出ていないかのチェックをしましょう。

・体をかゆがる

・フケが出る

・抜け毛が多い(脱毛がある)

・下痢、嘔吐

・顔や耳の内側、目の周り、口の周り、股の内側が赤くなっている

・足の裏や指の間などをよく舐める

 

これらの症状はあまり知られていないアレルギーによる症状でもあります。少しでも気になるものがあれば、愛犬の観察を十分行ってください。

犬に多いアレルギー性の皮膚病の種類を見ていきましょう。

ノミアレルギー

皮膚病の原因として最も多いアレルギーがノミアレルギーです。ノミに咬まれた際にノミの唾液に含まれる成分に対して犬が過剰に反応してしまいアレルギー症状が出るものです。かゆみ、脱毛、皮膚炎、湿疹などを引き起こし、耳や背中、肛門、陰部の周りなどにただれの症状が出ることもあります。以前は夏に多く見られるアレルギーでしたが、最近は犬に対する暖房設備が整ったこともあり、季節問わず症状が報告されています。

吸引アレルギー

ハウスダスト、花粉、カビなどの吸引、特定食材に含まれるたんぱく質の摂取、植物や金属との接触などから起こるアレルギーで、皮膚症状に加えて、咳やくしゃみ、鼻水、目ヤニなどが多くなったり、呼吸器に異常が見られたりするようになります。それらのアレルゲンを長期的に、もしくは一度に多量を体内に取り込んでしまうと、体内で対応できなくなり、次第にアレルギー症状が激しく出るようになります。そして、体がアレルゲンを記憶してくることで症状の慢性化が起こり、症状の改善が難しくなります。

食物アレルギー

犬のアレルギーの中でも少ないのが食物アレルギーです。何年にもわたり同じブランドのドッグフードを食べている子ほど起こりやすい傾向にあります。脱毛や耳の病気、かゆみ、くしゃみ、目ヤニなどの皮膚症状だけでなく、下痢や便の量が増えるなどの消化器の不調の症状や体の腫れも見られることがあります。食物アレルギーの場合、ステロイドの薬は効かず、一年中通して症状がみられます。食物アレルギーを引き起こす可能性が高い食べ物としては牛肉、小麦、牛乳、卵、鶏肉、トウモロコシ、大豆、酵母などがあります。治療法はその成分が入っていない食事に変えることで改善されます。

現在のアレルギーの治療法としては、人間同様ステロイドホルモン剤を中心としたものが一般的です。

薬物による治療ではなく、酵素やビタミンなどのサプリを使用した、治療を取り入れているところもありますが、どちらもアレルギーの根源を取り除いているわけではないので、薬をやめてしまえばまた元に戻ってしまうことが懸念されます。

まとめ

アレルギー根源を取り除く以外に有効的な治療がない以上、このアレルギーに関してのガイドラインは獣医業界でもバラバラで、長期の治療が必要となり治療費もかさんでしまいます。犬のアレルギーに関しては何度も言うようにそのアレルゲンを取り除くのが最も有効的な治療法となりますが、なかなかアレルゲンを追求するのも難しいのが現状です。

ノミアレルギーのようにノミの唾液が原因だと分かるものであればいいですが、吸引アレルギーや食物アレルギーでは特定は今の動物アレルギー医学からはアナログ的な方法で探すしかありません。アレルギー症状を少しでも改善するのであれば、ドッグフードの見直しはもちろん、シャンプーの種類や頻度にも気を付け、愛犬からストレスを取り除いてあげるのも効果的です。

昔飼っていたウエスティにもアレルギーの症状が若干見られましたが、食事とシャンプーで症状は軽くなり、きれいな毛質を保つことが出来ました。そこまでひどい症状ではありませんが、弥生にもアレルギーの症状としてあてはまるものはいくつかあります。

もし、そうかなと思うポイントが愛犬にあれば、症状が悪化する前に改善できる点を改善し、様子を見ていくことが大切です。



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